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ロボット掃除機ルンバ用スマホアプリが機能向上「Mapレポート」「Amazon Alexa(米国のみ)」に対応へ

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アイロボット日本総代理店セールス・オンデマンドが、ロボット掃除機ルンバ向けスマホアプリ「iRobot HOME」をバージョンアップし、新機能を追加したことを発表した。


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Photo: iRobot

iRobot HOMEアプリは、ロボット掃除機の清掃設定のカスタマイズ、ユーザーのニーズに合わせたメンテナンスのアドバイス、サービスセンターへの直接アクセスなどの機能を持つアプリ。対応するルンバは、「ルンバ900シリーズ」となっている。以下今回追加された新機能についてみていく。


新機能 Clean Mapレポート

新機能の「Clean Map レポート」は、ロボット掃除機が清掃終了後に家のマップが作成され、最大で過去30回分まで実際に清掃を行った全てのエリアや時間が一目で分かり、汚れやゴミが多かった場所をマップ上で確認することができるというもの。


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Photo: iRobot

地図上、特に汚れやゴミが多かった場所では、重点的に清掃を行うという。


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Photo: iRobot

また、今回のバージョンアップにより、ルンバの清掃完了など、清掃状況をプッシュ通知にて受け取ることができるようになった。


新機能 Amazon Alexaとの連携

米国アイロボット社プレスリリースでは、さらなる新機能が発表されている。

Amazon Alexaへの対応だ。簡単な音声起動コマンド、例えば「Alexa、ルンバに清掃させて」などと伝えることで掃除の開始、停止、一時停止などを制御できる。ルンバ向けAlexaスキルは、2017年第2四半期に米国のストアで公開されるという。


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Photo: iRobot

非常に残念なことだが、このAlexa対応は米国のみの提供となっており、日本国内への導入は正規代理店がオフィシャルに「導入未定」と発表している。

僕はこう思った:
英語でもいいから、Amazon Alexa対応ルンバを国内で使えるようにして欲しいところですが、そもそもAmazon Echo自体が日本で技適不適合のため使えない状態では、どうにもならないですよね・・・。


【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.2

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【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.1からの続き。)

2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催されている「CeBIT 2017」。今回はRT Corporationさまから頂いた現地からの動画を紹介します。


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動画の中には注目のATOMもいます。


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お馴染みSOTAもいます。


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村田製作所チアリーディング部の動きも見ることができます。

以下18分37秒とちょっと長いですが、是非動画で現地の様子をお楽しみください。


最後にRT Corporationの中川さんにざっくり感想を伺ってみました。

RT Corporation 代表取締役社長 中川友紀子
本当に規模が大きいです。世界中あちこちで展示会見てますけど、ここまで規模が大きいのは初めて見ました。5日間で20万人の人出が予想されてるそうです。出店規模はざっくり聞いただけで2,000社はあります。スタートアップ関連もあるので、細かいのをいれたらもっとになると思います。数日間で全部見るのは難しい程の規模です。

全体的な感想としては、VR、クラウド花盛りという感じでした。特にIBM、HUAWAIは広さ、パートナー企業の展示の規模も圧倒的でした。HUAWAIのブースが一番ロボットがあったと思います。

中川さん、ありがとうございました!

僕はこう思った:
時間と予算がある方は是非現地へ行ったほうが良さそうなイベントでした。当社はどちらも余裕がなくて・・・orz

外部リンク
CeBIT 2017

ライフロボティクスの協働ロボット「CORO」が吉野家の食器洗浄工程へ導入

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ライフロボティクスの協働ロボット「CORO(コロ)」が吉野家の店舗における食器洗浄工程に導入し、その結果が発表された。従来洗浄にかかっていた労働時間2.3時間が1.8時間まで削減、さらに今後0.5時間の削減と、約78%の工数削減を見込むという。吉野家では、通常1店舗1日あたり約1,300個の食器を洗浄するため、この作業の効率化はインパクトも大きいだろう。

実際のその食器洗浄工程が公開されているので紹介したい。

【1. 前工程とコンベアへの配置】


Photo: Life Robotics Inc.

従業員がホールから回収した食器を下向きにして、食器の内側を回転ブラシに2秒程度接触させ、残飯処理と簡単な事前すすぎを行う。その後、食器の内側を下向きにしたまま、コンベアの上に置く。

【2. 食洗機による食器洗浄工程】


Photo: Life Robotics Inc.

食器はコンベアで運ばれ、食器洗浄機内を5秒程度で通過し洗浄を行う。

【3. COROによる仕分け工程】


Photo: Life Robotics Inc.

食器洗浄機から出てきた食器は、COROが食器の種類を判別しながら種類別に積み重ねる。積み重ねがある程度進むと従業員に通知する。協働型ロボットとして、人が近くにいても大丈夫な設計となっており、万が一従業員がCOROの近くに来た場合、、センサーが反応しCOROは一時停止する。従業員が離れると、COROは元の動作に復帰するという。

動画も公開されているのでその見事な仕事ぶりをご覧いただきたい。

僕はこう思った:
従業員の洗浄作業からの開放するだけでなく、空いた時間を接客時間に当てられるため、顧客にとっても有意義な取り組みです。人をロボットに置き換えるのではなく、人とロボットが一緒に働く未来への第一歩として、とても良い話だと思います。

【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.3

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【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.1Part.2からの続き。)


2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催されている「CeBIT 2017」。今回、RT Corporationさまから頂いた現地からの新たな写真を紹介します。またRTさんの出展内容についても紹介します。

CeBIT 2017ブース紹介













RT corporationさんの出展

Google JapanのTensorFlowのブースで、RT corporationさんも出展しています。


TensorFlowを使った実用例の紹介、実演を行って大盛況だそうです。以下中川友紀子代表による説明です。


「デモでは、お皿をおくことをトリガーとして、画像認識にはいります。ここではカメラでとらえた画像から、お皿、唐揚げの位置を検出するのが役割です。もちろん、唐揚げはから揚げであるということも識別し、位置と大きさから、取りやすそうな(なるべく小さいもの)唐揚げの位置を出力してきます。その後、ロボットがその位置を受け取り、ピッキングしに行きます。ピッキングした後は、きちんと指が唐揚げをおさえているかどうかをセンサーで検知しています。そのため、つかむのを失敗したり、途中で取り落としたりするといったんホームポジションにもどってきてリトライします。うまくつかめていれば、お皿に盛り付けてくれます。」


「この中のから揚げはから揚げであると認識するところにTensorFlowを使っています。
人間には何でもない、「唐揚げをから揚げであると認識する」というのはロボットにとってとてもむずかしいことです。練り物(いわゆるちくわとかウィンナ)などの整形食品と違い、自然由来の食べ物は二つとして同じ形状のものがないからです。その中でも唐揚げは、色むら、形状、オイルによる光の反射、どれをとってもマシンビジョンには認識しづらい要素をたくさんもっています。
そのため、数百枚の正解画像とさらにその倍の不正解画像を用意し、TensorFlowをつかった機械学習で学習をさせた結果を使っています。」


「ピッキングに関しては、NEKONOTEのトルク指令、電流検出による柔らかい制御がこのデモを実現させています。唐揚げのような衣が剥げてしまったら見た目がわるくなるような繊細な食べ物でも、やわらかくつかむことでお皿に盛り付けるというのを実現しています。」

技術的に凄いですし、ドイツ人に唐揚げを見せるのというのも素敵です。

僕はこう思った:
レポート、まだ続きます!お楽しみにっ。

外部リンク
CeBIT 2017

【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.4

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【CeBIT 2017】世界最大級のコンピュータエキスポ、CeBIT出展ロボットを紹介! Part.1Part.2Part.3からの続き。)


2017年3月20〜24日、ドイツ・ハノーバーの国際見本市会場で開催されている「CeBIT 2017」。今回はRT Corporationさまから頂いた現地からの新たな動画を紹介します。


今回は、LEGO SMART FACTORYの様子も登場します。


会場内を動き回るロボットも。


そしてRT Corporationの唐揚げロボットも動きを見ることができます。


以下動画をお楽しみください。

僕はこう思った:
行けなかった人に少しでも行った気分を味わってもらえればと思います。ではまた!

外部リンク
CeBIT 2017

夢の配達ロボット「Starship Technologies」のデリバリーロボットが凄い

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今回はデリバリーロボット、つまり物を配達をしてくれるロボット、その中で注目のStarship Technologiesを紹介したい。
同社の創業者はAhti Heinla氏とJanus Friis氏。もともと二人はSkypeの共同創業者でもあり注目度も高く、既に約20億円もの資金調達を完了している有力ロボットメーカーだ。モバイル技術、特別設計のロボット、地元の配送システムを組み合わせることで、配送をより迅速にスマートにそしてローコストで効率よく行うことを目指しているという。

Photo: Starship Technologies

配達ロボットの外見はシンプルだ。6輪の車輪を持ち、カメラ、センサー、制御システム、通信機器、LED、バッテリーを内蔵している。

Photo: Starship Technologies

ボディの蓋を開けると、中身は運搬物を入れるスペースが用意されている。想像以上にスペースは広く、内蔵するシステムは小型化されていることがわかる。

Photo: Starship Technologies

動作については、ほとんど自律的な自動運転をベースに、人間のオペレーターの遠隔での監視・操作を組みわせた仕組みとなっている。まだテスト段階においては、非常に賢いやり方だ。万が一のアクシデントは人間が操作すればいいのだから。
ロボットで配達するメリットは、コスト面が挙げられる。通常の配達費の1/10レベルまでコスト削減できるという。また車を使った運搬に比べて環境に対してクリーンであることもあげられる。一方、デメリットは万が一の事故などがあげられるが、現在のテスト中の事故は皆無であるという。配達する方、荷物を受け取る方、どちらにとってもメリットが大きい配達方法だと思われる。

Photo: Starship Technologies

実際の搬送には制限もある。5km半径の距離で配達が可能だが、それを超える距離は配達ロボット単体では行えない。この範囲であれば、配達時間は5分から30分という。荷物を受け取る人は、配達行程をリアルタイムでスマートフォンで確認できる。

Photo: Starship Technologies

安全設計も既に十分なレベルにある。移動速度は歩行者の速度と同じ、配送可能な荷物の重量は18kgまで、人や障害物を自動で避けることができる、受取人だけが蓋を開けて荷物を取り出せる、ロボットの位置は追跡されていると、かなり考え抜かれたシステムになっている。

ロボット業界エイプリルフール2017ネタまとめ

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今年のエイプリルフールは土曜日となってしまったこともあって、タイミング的には少し残念でしたが、それでもロボット業界だけでも数々のネタが登場しています。

以下、多分・・・嘘?というネタをまとめましたのでご笑納ください。(発見次第、随時追加予定です。)


ロボットスタート / ロボットスタートが次世代ロボット型人間「ロボドン(RoBoDoN)」を開発!

https://robotstart.info/2017/04/01/robodon-april-fool-2017.html

ぱっぺーの焼き直し?というつっこみは不要です。


ソフトバンクロボティクス / Pepper防水機能登場

http://www.softbank.jp/robot/special/fishmode/

世界最速の魚と言われるバショウカジキの100kmを超えるスピードを実現し、さらに深海魚のように1,000mの潜水も可能になるとのこと・・・w


アスラテック / ロボットが削ったかつお節をふんだんに使用したラーメン「アスラー麺 節道味」を開発

https://www.asratec.co.jp/2017/04/01/9735/

「V-Sido」で動くロボット「ASRA C1」が節を削って作られるラーメン。夜中に見てたらお腹空いてきました。


エクスコムグローバル / 人工知能に新たな可能性。海外でも心温まる人型WiFiルーター「イモトがWiFi imoto’17モデル」 提供開始。

https://www.globaldata.jp/imotogawifi/

ネット環境のみならず、まるでイモトアヤコと共に海外旅行をしているかのような安心感とエンターテインメントをご提供・・・とのこと・


RT Corporation / 新入社員の机を用意

http://www.rt-net.jp/aprilfool2017/

新人君のために用意された机とパソコン。バッテリ駆動でモバイル利用、そのままロボット競技会で参加できるそうですw


ということで、関係者の皆様、お疲れ様でした! また来年楽しいネタが見れますように。

ドミノ・ピザの自動運転デリバリーロボット「DRU」はなぜ必要なのか?どこが凄いのか?

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今回はドミノ・ピザが発表した自動運転デリバリーロボット「DRU」を紹介したい。

ピザの配送コストは無視できない金額

日本国内でピザを注文すると自宅まで届けてもらうのが当たり前になっていて、たとえばドミノ・ピザの場合、その配送コストは商品価格に含まれているので、個別に配送料を意識することはない。


Photo: Domino’s Pizza Japan, Inc.

一方、ドミノ・ピザでは店頭受取とすることで様々な価格メリットを打ち出している。例えば1枚平均3,000円のものがテイクアウトだともう1枚無料となったり(BUY 1 GET 1 FREE)、Mサイズ1枚通常2,500円のものがテイクアウトだと1,000円になる(1枚割)などかなり割引料金が適用される。つまり、これらの例では1,500〜3,000円の割引金額が、顧客が負担するはずだった配送コスト相当の金額という計算になる。


Photo: Domino’s Pizza Japan, Inc.

もちろん、実際にドミノ・ピザ側で必要な配送コストは、デリバリークルーと呼ばれるアルバイトの人件費、配達用バイクにかかるコストなど複数の要素があるため、配達1回当たりのコストは正確には計算できない。上記顧客負担の配送コスト相当金額より少ないにせよ、劇的に安いコストとは想像しにくい。ドミノ・ピザのデリバリーのアルバイトの人件費は店舗やエリアによってい異なるが、時給950円〜1250円以上となっている。もちろん配送のない時間帯でも、人件費は負担しなければならない。

諸々考慮すると1回のピザの配送コストは、1,500円前後は平均してかかっているのではないだろうか。

(蛇足だが、1枚宅配しても、2枚宅配を頼んでも本来配送コストは同じなはずなのに、価格が割り引かれないのは顧客にとっては不利益だ。実際は複数枚を同時オーダーの場合、配送コストでみれば、お店側が得をするような計算になる。)

(蛇足ついでに、外人向け日本サイトからオーダーすると、宅配でも1枚無料になるサービスが受けられる。日本在住の外国人のコスト感覚、ボリューム感に合わせたサービスなのかもしれないが、日本人でも利用可能だ。)


DRU (DOMINO’S ROBOTIC UNIT)とは

さて、本題に入りたい。配送コストの低減はピザ事業者にとってコストの大きな部分を占めることは疑う余地がないことは前述の通り。この配達業務をロボットで行わせることで、大きくコストを削減しようとしているのが、「DOMINO’S ROBOTIC UNIT」=DRU(ドリュー)だ。このロボットは同社調べによれば、世界初の商業用自動運転デリバリーロボットだという。


Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

ロボットの構造は4輪車で、上部にキャリーボックスが設置されている。外見は目のようなLEDが愛らしく、他様々な場所にLEDが埋め込まれていて周りからの視認性も高いように配慮されている。


Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

ピザ配達に特化したデリバリーロボットだけに、キャリーボックスは注文されたピザを保温、ドリンクを保冷しながら運搬できる。


デジタルハリウッド サービスロボティクス専攻(谷口直嗣氏)の授業が行われました

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3月22日、デジタルハリウッド サービスロボティクス専攻の授業が行われました。今回の講師は谷口直嗣さん。講義内容は「ロボット共生社会のクリエイター像とHuman Robot Interactionとは?」です。
谷口さんの自己紹介です。

谷口直嗣さん

谷口さんは、ナブラというCGスタジオでR&D業務を行っており、例えば3Dや画像などのインハウス向けツールの開発を行っていました。


谷口さんが開発した画像エフェクトや液体シミュレーターのツールを、デザイナーは想像を越えた使い方をしていたそうです。その時に新鮮な驚きを感じたと共に、面白さも感じたそうです。
その後、ゲームやコンテンツ企画開発を行うフリーランス(現業)となりました。
今回のロボティクスアカデミーが開催されるキッカケは、数年前にFacebookにアップしたこのNAOの写真でした。


NAOのSDK(Choregraphe)を初めてみた時、谷口さんはこう思いました。

「NAOの動きを設定するタイムラインは、CGのアニメーターにとっては使い慣れたものであり、CGのテクニックがロボットアプリ開発に活かせるのはないだろうか」

CGといえばデジタルハリウッドだろうと考え、知り合い経由でデジタルハリウッドの方を紹介してもらい、そこでプレゼンを行って今回の授業が開催されるに至りました。


授業ではその時に使用したプレゼン資料を披露していただきました。

谷口さんによるプレゼン資料では、ロボットに関するスキル概要が掲載されています

こちらのプレゼン資料は、テストワークショップの提案です

この時期にアトリエ秋葉原でワークショップを開催したこともありました。このときには、ディズニーのアニメーション手法の書籍を教科書にしたそうです。



ロボットの仕事をこう作った

谷口さんが今まで手がけてきた事例を紹介頂きました。

Pepperスケーラー

2015年6月のPepper一般発売の頃、お声がかかってPepper公式アプリの作成を行いました。Pepperの手を頭に乗せて身長を測るというものです。

アプリ作成の話が来た時に、Pepperが人型であることを活かそうと考えました。Pepperが人に触れ合うこと重要視して、Pepperが子供の頭に手を載せて身長を測るというアイデアを考えました。

身長を測る時に子供が自分でPepperの手を頭に載せます

身長を測った瞬間です

当時アプリの演出チェックをしていたよしもとロボット研究所の高橋さんから「言葉の最後に動作を合わせると生きた感じになる」というアドバイスをもらい、タイミング合わせのチューニングを相当行ったそうです。

KUKA Robotanica

2015年の国際ロボット展の「KUKA」ブースで披露されたデモです。

KUKAは産業用ロボットのアームメーカー。デモで使用されたロボットアームのLBR iiwaは宇宙ステーションで使われるために開発されました。敏感なトルクセンサが搭載されていて、人がアームに触れても怪我をすることがありません。人と協調する産業用ロボットです。
この時、谷口さんは2つの企画案を考えました。1つは絵かきと一緒にアームが絵を描くというもので、もう1つが人とアームが花を生けていくというものです。製品の特徴と、人とロボットがセッションしている感じを出したいと思い、生け花のアイデアに決めました。


谷口さんはアームがどこの位置に花を生けていくかのエディタを事前に作成し、現場でスタッフの方と相談しながらアームがどこに花を生けていくかを決めていきました。

Pepperだらけのケータイショップ

ソフトバンクロボティクスが期間限定で行ったロボットだけの携帯ショップです。ロボットだけで携帯電話の契約まで行うことを目指したショップで、実際に契約を行うことも可能でした。

接客をPepperが行い、KUKAのロボットアームが商品を渡すというものです。谷口さんが担当したのは、Pepperとアームを繋げる部分とアーム側のモーションです。
スター・ウォーズに登場するC-3POとR2-D2を見てみると、C-3POは喋るけど仕事はしない、R2-D2は喋らないで仕事をするロボットです。作りながら、コミュニケーションロボットと産業用ロボットが協調して仕事をするのがロボットが人間の社会に組み込まれている現実的な姿になるかもしれないと思っていたそうです。

ドミノ・ピザ、「Starship Technologies」のデリバリーロボットを採用して今年の夏から配達スタート!

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以前、夢の配達ロボット「Starship Technologies」のデリバリーロボットが凄いでお伝えしたスターシップ・テクノロジーズのデリバリーロボット。
今回ドミノ・ピザが採用し、2017年夏よりヨーロッパで配達をスタートすることが海外メディアの報道で明らかになった。

Photo: Photo: Starship Technologies

スターシップ・テクノロジーズのデリバリーロボットは6輪車タイプで、自律行動と遠隔操作のハイブリッドタイプ。既に世界各国で実証実験が進んでいるこのジャンルの最大手メーカーだ。
空を飛ぶドローンによる配達の研究も各社進んでいるが、歩道を人間を同じぐらいの速度で移動するデリバリーロボットの方が安全面では有利であり、今後法規制をクリアーできれば一気に普及が進むことが予想されている。

Photo: Photo: Domino’s Pizza Enterprises Ltd

ドミノ・ピザの自動運転デリバリーロボット「DRU」はなぜ必要なのか?どこが凄いのか?で紹介した自社開発のDRUが使われなかったのも興味深い。

僕はこう思った:
DRUはマラソン・ターゲッツの軍事ロボットの技術派生だったのが忌避された原因なのかもしれませんね。

ロボットの国際大会「World Robot Summit」でPepperの採用が決定、スクールロボットチャレンジのプラットフォームロボットで

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ロボットの国際大会「World Robot Summit」(WRS)のプラットフォームとして「Pepper」が採用されたことを、ソフトバンクグループとソフトバンクロボティクスが本日発表した。
WRSは人間とロボットが共生し協働する世界の実現を念頭に、世界のロボットの叡智を集めて開催する競演会。
競技会の「World Robot Challenge」と、最新のロボット技術を展示する「World Robot Expo」で構成されている。
主催は経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)。

※写真はすべてプロモーション動画より引用

2018年にはプレ大会として「World Robot Summit 2018」が東京ビッグサイトで(Japan Robot Week 2018と同時開催)、2020年には愛知県国際展示場で開催が予定(ロボカップアジアパシフィック大会、Japan Robot Week 2020と同時開催予定)されている。また、2020年は一部のインフラ・災害対応カテゴリーの競技をが、福島ロボットテストフィールドでも行われる予定だ。

■プロモーション動画

競技大会は、「ものづくり」(製品組立チャレンジ)、「サービス」(パートナーロボットチャレンジ(家庭内の各種作業支援チャレンジ)、フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ(店舗における各種業務の自動化チャレンジ))、「インフラ・災害対応」(プラント災害予防チャレンジ、トンネル事故災害対応・復旧チャレンジ、災害対応標準性能評価チャレンジ)の、3カテゴリー、6種目、更にジュニアカテゴリー2種目(スクールロボットチャレンジ、ホームロボットチャレンジ)を加えた全8種目で争われる。


今回、Pepperが選出されたのは、「ジュニアカテゴリー」の競技種目のうち「スクールロボットチャレンジ」で使用するプラットフォームロボットとして。
学校で必要とされる活用方法とそれを実現するアプリケーションの開発を、上限19歳のメンバーで構成されたチームで競う。
なお、パートナーロボットチャレンジ(家庭内の各種作業支援チャレンジ)では、トヨタ自動車のHSR(Human Support Robot)が選出されている。
Pepperは「World Robot Summit 2020」と、プレ大会の「World Robot Summit 2018」でも活用される見込みだ。

ルンバの米アイロボット社が日本法人を設立 日本市場でのビジネス展開を本格化

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掃除機「ルンバ」などで知られる、世界トップのコンシューマー向けロボットカンパニーである米国アイロボット・コーポレーション(以下、アイロボット)は、従来からアイロボットの日本総代理店だったセールス・オンデマンド社と共に日本法人アイロボットジャパン合同会社(以下、アイロボットジャパン)を創業した。発表は2016年11月に行われていたが、設立が完了し、今後は日本市場でのビジネスを本格的に開始するとみられる。

2016年11月26日プレスリリース(PDF)
http://www.salesondemand.co.jp/20161121info.pdf

アイロボットはアイロボットジャパンの設立により、セールス、マーケティング、ブランディング、チャネル・リレーションシップ、カスタマーサービス等のプレセールス及びポストセールスの様々な活動を通じて日本での事業成長をさらに加速させていくと述べている。


今回、アイロボットジャパン代表執行役員社長には、ボーズ株式会社の社長、代表取締役であった挽野元(ひきの はじめ)氏が就任した。挽野氏はこれまでもプレミアムブランドを中心にしたハイテク企業やコンシューマビジネス企業の成長をグローバルに率いると同時に、多くの顧客やビジネスパートナーとの良好な関係性を築き上げた経験を持つ。
今後は日本市場におけるロボット掃除機ルンバ、床拭きロボットブラーバなどアイロボットブランドのさらなる成長を主導するとしている。

アイロボット 会長兼CEO コリン・アングル氏

アイロボットが、日本で新たな一歩を踏み出すことに胸を躍らせています。日本市場においては、すでに大きな実績がありますが、今後もますます有望な市場だと考えています。

アイロボットジャパン 代表執行役員社長 挽野元氏

2016年、日本においてアイロボットの収益は目標を達成していますが、2017年はさらに加速できると見込んでいます。私たちは目の前にある、このチャンスを活かすことができると確信しています。

物流ラストワンマイルの切り札、デリバリーロボットの「Marble」を調べてみた

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今回はロボットメーカー「Marble(マーブル)社」による、デリバリーロボットを紹介したい。


Marbleとは?


Photo: Marble

Marbleは「都市物流をターゲットに、誰もがアクセスできる安全な輸送を宅配ロボットで行うこと」を目指しているカリフォルニアのロボットメーカー。


Photo: Marble

創業メンバーは、マット・デルマニー、ジェイソン・カリヤロ、ケビン・ペーターソンの3名。この3人はDARPA Grand ChallengeやGoogle Lunar X-PRIZEなどのロボットに関するプロフェッショナルな経歴を持っている。


Photo: Marble

ロボットは4輪タイプでボディの上半分のスペースに荷物を入れることができる設計だ。


Photo: Marble

ボディ上部のセンサーや、ボディ背面のスイッチ類も露出しており、デザインはまだこれからといった状況に思える。


Photo: Marble

公式サイトの說明によれば、主に食料品、食事、薬などの生活必需品を輸送することを想定して開発されたという。


Photo: Marble

Marbleはレストラン宅配サービスの「Yelp Eat24」との取り組みを始めている。このサービスはレストラン検索サービスのYelpがフードデリバリーのEat24を買収してできたもので、現在数万件のレストランの料理を自宅まで運んでくれるサービスだ。




実際に動いているMarbleの配達ロボットの動画も公開されている。


今なぜ配達ロボットが熱いのか?

ロボスタでも最近、配達ロボットの記事をとりあげているが、それはロボットの活用がダイレクトに社会問題解決につながると思うからだ。

日本国内だけのデータとなるが、国土交通省「宅配の再配達の発生による社会的損失の試算について」で発表された資料のいち部を抜粋すると驚くべき事実がわかる。

・宅配便配達の走行距離の内、25%が再配達のために費やされている。
・再配達によるCO2排出量への影響は、スギの木約1億7,400万本の年間CO2吸収量に相当する。
・再配達によって、毎年約1.8億時間が費やされている。これは年間9万人の労働力に相当する。

再配達の発生により大きな社会的損失が発生しているのは間違いないだろう。この解決を解決する方法として、よく議論されているのが、宅配ボックス設置普及、配送業者と受取人のリアルタイムなやりとり、配達ロボット導入によるコスト削減だ。

中でも配達ロボットはドライバーの負担を減らしつつ、利用者に負担をかけないという意味では注目のソリューションだ。引き続き配達ロボットの未来を追いかけていきたい。

僕はこう思った:

海外では着実にデリバリーロボットが商用化に向けてのテストが進んでいます。日本でもこれは間違いなく必要になるロボットです。道交法はじめとする法規制など諸々課題はあるにせよ、そそろろ誰かが本気で取り組まないと・・・と思っています。

0歳からプログラミングを学べる知育玩具『KUMIITA(クミータ)』キックスターターまもなく開始!コミュニケーションロボットも開発中

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暗号化自社製品を持ち、システム構築やロボット事業も展開している株式会社ICONは、0歳からプログラミングを学べる知育玩具『KUMIITA(クミータ)』のキックスタータープロジェクトを4月20日23時(日本時間)に開始する(クラウドファンディング)。
このプロジェクトを支援した人へは、クリスマスまでにリワード報酬を送付する予定とのことだ。

『KUMIITA』(4月20日23時オープン)
http://www.kumiita.com/


『KUMIITA』は、コマンドパネルを使ってかわいいロボットをゴールに導き、パネルに表現されたプログラミングの概念に親しんでもらうことで、コンピュータ・プログラミングの基礎を遊びながら体得できる知育玩具。飽きのこないシンプルでかわいらしいデザインにもこだわっている。
移動ロボットの動作をコンピュータ処理に見立てて、「分岐」「ループ」といった基本的なプログラム手法を“無言語の世界”で学べる他、「エラー停止」の概念のパネルもあり、「デバック」の学習も行える。

自走型ロボットが移動しながらパネルのコマンドを読み取り、コマンド情報(発光・動作・音声など)を順次実行

使用するパネル一つひとつのプログラムコマンドを自由に並べ、かわいいロボットをゴールに導く


▽製品情報

超早割基本セット パネル40枚/195ドル ※限定50
早割基本セット パネル40枚/225ドル ※限定50
通常基本セット パネル40枚/280ドル


同社は今後、3歳~6歳・6歳~12歳に向けた次回シリーズのほか、コミュニケーションロボットも開発中であり、無言語玩具ロボットの世界販売を目標に展開をしていくと述べている。

関連サイト
株式会社ICON

自動運転された電気貨物輸送車で荷物を低価格で配達するプロジェクト「EINRIDE」

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物流の人手不足は各国共通の課題のようだ。世界的にデリバリーロボットの話題は事欠かないし、国内でもロボネコヤマトの話題が注目となっている。そんな中、今回はスウェーデンのEinrideの取り組みを紹介したい。


Einrideとは?

オフィシャルサイト冒頭に「This is not a company, it’s a movement.」と記載するEinride。どんなムーブメントを起こすかと言えば、世界初のクリーンな道路交通システムを使って、サプライチェーンのインフラ全体を見直し、未来の輸送方法を確立するという壮大なもの。


Photo: Einride

このプロジェクトを通じて、輸送に関わる人々の生活を改善し、事故を減らし、排気ガスの排出だけでなく、騒音を減らし、渋滞を緩和することも狙っているという。

輸送をカーボンニュートラルにすることが地球のサスティナビリティにおいて非常に大事であるというメッセージ性のある動画も公開されている。


「T-Pod」コンセプトモデル

Einrideが現時点で発表しているのはコンセプトカー、T-Podのイメージだけだ。


Photo: Einride

環境負荷を低減するカーボンニュートラル電気自動車で、輸送の効率を上げ、コスト削減を狙っている。


Photo: Einride

自動運転を想定しており、運転席もフロントガラスもないデザインになっている。運転席のスペースがないだけでも荷物はその分多く運べると思われる、また、完全な自動運転だけでなく、遠隔運転も可能になっている設計だ。

僕はこう思った:

これで長距離輸送して、ラストワンマイルはデリバリーロボットという組み合わせも良さそうですね。

外部リンク
Einride


デリバリーロボットが配達中の荷物、人間が盗めるか?海外メディアが実験

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BuzzFeed Newsが、Starship Technologiesのデリバリーロボットの配達中に荷物を盗む実験を行った。

まだ現在では限られたエリアで実証実験を行っているにすぎないデリバリーロボットだが、将来運用エリアは広がっていくだろう。その頃にはデリバリーロボットから物を盗む人も出てきても不思議はない。


Photo: BuzzFeed News

まず、荷物を受け取る人しか受け取れないので、途中で蓋を開けようとしても開かないという例。


Photo: BuzzFeed News

もちろん、デリバリーロボット自体を盗んで運んでしまうこともできなくはない。見た感じかなり軽量に仕上げられているのがわかる。


Photo: BuzzFeed News

目的地に到着した時、受取人が受け取る間に蓋を空けて盗むことはできなくはないだろう。

以下その実験の動画をご覧いただきたい。

なかなか興味深い実験だと思う。


Photo: BuzzFeed News

盗難とは関係ないが、歩道と車道との段差を難なく超える様子も見所だ。

僕はこう思った:

実際にはこれらのロボットが普及する頃には盗難対策も万全になっていると思います。実際、Starship Technologiesの場合、人間が目視しながら運行状況を確認しているし、GPSやカメラなど複数のセンサーを搭載しているため、もし盗んだとしても、すぐに捕まってしまうでしょう。

介護ロボット(2) 会話・クイズ・体操、高齢者施設のレクの主役は会話ロボット【サービスロボット最前線 / 初級ロボット講座 第3回】

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ロボット業界を短時間で把握する連載企画「サービスロボット最前線」。
前回「介護ロボット(1) 高齢者介護施設で導入が進む」では、介護現場でも活躍するロボットたちを紹介しましたが、会話ロボットは実際にどのような会話をするのでしょうか。
また、人間のスタッフが対応するのと、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、コミュニケーションロボットたちのソフトウェアに注目して、具体的な事例やコミュニケーションの方法を紹介します。

高齢者施設や介護施設でのロボット導入が進む

昔の風景を見ながらロボットと話が弾む

前回も触れましたが、「Pepper」や「PALRO」などのコミュニケーションロボットが介護の現場でできることと言えば「おしゃべり」です。
ただのおしゃべり? と思うかもしれませんが、高齢者にとっておしゃべりは健康のバロメータのひとつ、何かを思い出しながら積極的に会話をすることで、認知症の予防に繋がるという説もあります。
また、やることがたくさんある介護現場のスタッフにとっては、ロボットが高齢者とおしゃべりしてくれている間に、他の仕事に従事することができます。
では、ロボットとどんな話をするのでしょうか。
例えば、Pepperの胸にあるタブレットに昔の懐かしい風景画を表示すると、高齢者でなくとも、それについて話したくなりますよね。わたし(著者)も幼少を高度経済成長期に過ごしたので、昔の風景をみると感慨深いものがあります。そんな絵を高齢者に見てもらうことで当時のことを語りあって話を弾ませようと考えたアプリが「ケア樹for pepper」(グッドツリー社)です。下記のような「ミッケルアート」を表示し、昭和の思い出、大家族でちゃぶ台を囲む風景や、渓流の滝に飛び込んで遊ぶ子供たちの風景が遠い記憶を呼び覚まし、それが認知症予防に繋がるのでは、と考えられています。
pep-keyaki-02 2

レクリエーションの主役はロボット

高齢者介護施設では「レクリエーション」(通称レク)の時間が設けられています。ホールのような場所に集まって、みんなで歌を歌ったり、健康体操をしたり、クイズをしたり。中には楽器を演奏したりするところもあり、高齢者たちにとって元気と活気に溢れた時間となっています。その司会進行役、MCをロボットが努める事例が増えています。
エクシングは高齢者向け音楽療養コンテンツ「健康王国」を提供しています。エクシングはカラオケの「JOYSOUND」で知られる会社。高齢者みんなでカラオケを歌ったり、音楽に合わせて体操をしたり、懐かしい昭和のニュース映像を見たり、クイズやあやとり、おりがみなどのコンテンツも用意しています。この「健康王国」の主要機能とPepperを連携したアプリが「健康王国レク」です。
また高齢者との対話機能に特化した「健康王国トーク」も発売されています。Pepperの顔認識機能を使って、施設利用者一人一人の顔と名前を覚えさせることができます。「Pepper」が顔認識で個人を覚えることで、個別なシナリオで対話したり、個々人のスケジュールに合わせて食事や入浴の時間などを会話の中で知らせることができます。

「健康王国レク」のアプリ構成図 (ソフトバンク公式ホームページより)

いきいき脳体操をPepperと

介護施設向けに開発されたものでは、フューブライト・コミュニケーションズの「Pepperアプリ」が知られています。
「川島隆太教授のいきいき脳体操アプリ」(脳のトレーニングゲーム)
仙台放送では2004年から脳のトレーニング番組「川島隆太教授のテレビいきいき脳体操」を制作しています(ニンテンドーDSの「脳トレ」を覚えている人も多いと思いますが、あれを監修した川島隆太教授です)。これはテレビを見るだけで脳が活発に働く世界初のテレビ番組で、それをPepperに組み込み、Pepperがリードしてレクの時間にみんなで脳体操をしよう、というのがこのアプリです。

「りつ子式高齢者レクササイズ」(身体を動かす体操アプリ)

もうひとつは高齢者のための健康体操をテーマにしたロボアプリ「りつ子式高齢者レクササイズ」です。
余暇問題研究所の山崎律子先生が考案した高齢者レクリエーションメソッドをもとに Pepper を使って、デイサービスなどの比較的軽度の要介護者を対象として、リズム体操、歌いながらの体操、脳を使いながらの体操などのメニューが備わっています (「川島隆太教授のいきいき脳体操アプリ」には「りつ子式高齢者レクササイズ」が含まれています)。

下記の動画を見ると利用のイメージがわかると思います。(「りつこ式レクササイズ」のみ販売もされています。いずれもPepper for Biz)

■ペッパーと行う脳のトレーニング「いきいき脳体操」

実はこの「川島隆太教授のいきいき脳体操アプリ」、海外でも高い評価を受けています。Pepper向けロボットアプリのコンテスト「Pepper Innovation Challenge 2015」で「最優秀賞」を受賞しただけでなく、アジア太平洋地域の「高齢者ケア・イノベーション・アワード」の「Best Wellness Programme」部門で最優秀賞を受賞し、アジアで広く認められました。

アジア太平洋地域の「高齢者ケア・イノベーション・アワード」の「Best Wellness Programme」部門で最優秀賞を受賞。仙台放送 太田茂氏、フューブライト・コミュニケーションズ 近藤幸一氏(photo by Ageing Asia Pte Ltd)

【誌上体験】音声発話技術と歌声合成の最前線、「VoiceText」の最新技術とそのしくみ

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テキスト文字から音声を作りだして発話する技術「音声合成」(Text To Speech)の市場が急成長しています。
駅や空港等の構内放送、防災放送、コールセンターの自動応答など、私達は機械が話す言葉を実はとても身近なところで頻繁に耳にしています。天気や気象情報、金融、交通・渋滞情報など、刻々と変わる状況を音声で伝えるシーンでも多用されています。もちろんロボットの発話にも使われている重要な技術です。

例えば、この放送も機械が発話しています。

保谷市環境保全課からお知らせいたします。ただ今、光化学スモッグ注意報が発令されました。屋外での運動は避けて下さい。

HOYAサービスは1,300社以上の導入実績を持つ、音声合成技術のトップランナーです。音声合成だけでなく歌声合成の開発も着手していて、両方の技術に長けている企業はあまり類を見ません。
今回は、同社にお伺いして音声技術の最前線を聞きました。

HOYAサービス株式会社 音声ソリューション事業部 事業企画室 室長 兼 CS営業グループ グループリーダー 楠 仁至氏

HOYAサービスの音声合成技術「VoiceText」は、多くの分野で活用されています。例えばロボットでは、シャープの「ロボホン」や講談社の「ATOM」、ユカイ工学の「BOCCO」、宇宙に行ったロボット「KIROBO」、大阪大学 石黒研究室が開発したヒューマノイドロボット「ERICA」などでも使われています。

編集部

「VoiceText」はどのようなシーンで活用されていますか?

HOYA

構内放送や防災放送、ロボットのほかにも、動画マニュアル、スマートフォンやパソコンのアプリケーション、映像コンテンツやeラーニング等のナレーション、目の不自由な方向けにホームページの画面などを読み上げるスクリーンリーダーなど、音声を発するものであればどんなシーンでも幅広く利用されています。また、ワープロソフトの「一太郎」では入力した文章を校正用に読み上げる機能として活用されています。
珍しいところではテレビ東京様の「モヤモヤさまぁ〜ず2」のナレーションもVoiceTextが担当しています。この場合は、番組のテイストに合わせて、むしろ機械っぽい発話でナレーションを展開していますが、最近の音声ガイダンスや情報提供では機械っぽさを感じない例も多数あります。

HOYAサービス株式会社 音声ソリューション事業部 CS技術グループ 第2チームリーダー 立花綱治氏

編集部

VoiceTextは音声を作って話す技術だと思いますが、どのような特徴がありますか?

HOYA

VoiceTextの最も大きな特長は「肉声感」と「豊かな感情」です。滑らかに、明瞭に、自然な肉声に近い声で発話できることが特徴です。
例えば、感情の豊かさでは、同じセリフの発話でもこのように感情の変化をつけることができます。

編集部

感情による表現の違いは明らかですね。機械に言われているのに、こちらもうれしくなってきますね(笑)
音声合成の技術にはいくつかの方式や種類があるんですか?

HOYA

現在よく利用されている音声合成の技術としては「波形接続型」と「HMM型」の2種類があります。波形接続型は人間の声に近くて自然です。HMM型は開発がしやすく、感情表現が豊かなことが利点です。

HOYAサービス株式会社 音声ソリューション事業部 CS技術グループ 竹下裕樹氏


「波形接続型」(VoiceText)と「HMM型」(VoiceText Micro)

VoiceTextは、現在主流となっている「波形接続型」(VoiceText)と「HMM型」(VoiceText Micro)の両方を製品化し、用途に合わせてサービス提供されています。どちらも録音した人間の音声を素にしていますが、その音声をそのままつなぎ合わせて発話する方法と、機械が計算によって音声を作り出し発話するという大きな違いがあります。
まずは聞き比べてみてください。

聞き比べると違いがわかりますよね。
では、次に技術的な違い、それぞれのメリットと課題を見てみましょう。

波形接続型のメリットと課題

波形接続型は読んで字のごとく、実際の音声の波形をつなぎ合わせて発話をする技術です。ただ、単に単語や文字ごとにつなぎ合わせただけでは人はとても違和感を感じるので、膨大な音声データベースの中から違和感を感じないものを瞬時につなぎ合わせるアルゴリズムが技術のポイントになります。うまく繋がればまさに人が話しているのと変わりがない「自然感・肉声感」のある発話が実現します。
課題としては、素となる音声データが膨大に必要なため収録が長期間になることと、淡々としたしゃべり方になりがちな点が挙げられます。
このような理由からオリジナルの「波形接続型」の音声合成器を作るためには時間とコストがかかります。また、音声データの容量も大きくなりがちです。

※スライド提供 HOYAサービス株式会社

HMM型のメリットと課題

HMM型では、まず録音した音声データから人間のしゃべり方・声質といった特徴を機械に学習させます。合成時には人間のしゃべり方・声質を模倣するように計算して音声を作ります。
素になる音声は波形接続型と同様に録音しますが、必要な音声データはずっと少なく済むのが特徴です。
また計算して声を作るため、柔軟性が高く、様々な応用が可能です。例えば、先ほどの「本当にうれしい!」の感情表現もHMM型の特徴の一つで、その他の感情表現や発話スタイルなどにも応用ができます。
こうしたことから現在のオリジナルの音声合成器を作る際の主流はHMM型で、ロボットでもほとんどの製品でこちらが採用されています。

編集部

HMM型音声合成「VoiceText Micro」のしくみがわかりました。特徴をまとめて教えて頂けますか

HOYA

VoiceText Microの音声合成の特徴は大きく3つあります。
「豊かな感情音声表現」「様々な個性のキャラクターボイス」「ひとつだけのオリジナルボイス」です。

「感情表現」は「普通」「喜び」「悲しみ」「怒り」の4パターンで、4段階の強弱が設定できます。
次の様々な個性のキャラクターボイスについてですが、お爺さん、お婆さん、女の子、猫や熊、ロボット、マルチリンガルなど、様々なキャラクターに合わせて音声を用意しています。

「音声合成の声優事務所」というキャラクターボイスを体験して頂けるホームページを用意していますので、ぜひ視聴して体感してください(リンクは次ページ)。

入力したメッセージをウェブ画面でキャラクターボイスで発話できる。感情やスピードも調整して試すことができる

3つめの「ひとつだけのオリジナルボイス」は、お客様ご指定のナレーター・声優からオリジナルの音声合成器を作成するサービスです。個性的なキャラクター作りにとても役立ちます。ロボットでは特に声の個性は重要とされていますね。

編集部

音声合成技術以外にも特徴はありますか?

HOYA

多言語対応も特徴のひとつです。11種類の言語に対応していて、すべての言語をHOYAグループ内で開発しています。今後30種類以上の言語に対応予定です。
英語もアメリカ英語、イギリス英語など数種類に対応します。それぞれの言語はネイティブ・スピーカーの録音した音声データを素に生成が行われています。
マルチリンガルの方の声を録音すれば、ロボットが同じ声でマルチリンガルで発話するといったこともできます。

HOYAサービス株式会社 音声ソリューション事業部 CS技術グループ 虫鹿弘二氏

編集部

開発中の新しい技術もご紹介頂けますか?

HOYA

「歌声合成」「方言」「話し言葉」等を目標に開発中です。まず「歌声合成」を聞いてみてください。

知られざるイランのヒューマノイド・ロボット「Surena」を調べてみた

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Surenaとは?

イラン・イスラム共和国でもヒューマノイド・ロボットが開発されています。今回紹介するロボットの名前は「Surena」。イラン高原東北部に興ったアルサケス朝パルティアの貴族(Parthian General Surena)、スレナス(スレーナ)にちなんで命名されたロボットです。


Photo: Surena

Surenaはシリーズ化されており、徐々にスマートになってきていることがわかります。


Photo: Surena

オフィシャルサイトで開発の様子も公開されています。ロボット開発の様子は国を問わず似たような風景ですね。


Surenaのロボット達

Surenaシリーズは現在4種類のロボットが発表されています。以下1台ずつ見ていきましょう。

Surena I


Photo: Surena

2008年、テヘラン大学と先端車両センター(CAV)が開発したヒューマノイドの初号機。身長165cm、60kgという人形サイズ。事前に登録されたペルシャ語を発話可能で、移動は遠隔操作や登録されたとおりの経路に沿って動けるという仕様です。

Surena II


Photo: Surena

2010年、先端車両センター(CAV)により、2号機が作られました。身長は145cmと少し小型化されました。自由度は22あり、歩行が可能で、いくつかのシナリオを実行可能という仕様でした。
どことなく、ホンダのASIMOに似たデザインに感じるのは僕だけでしょうか。

Surena III


Photo: Surena

2015年にテヘラン大学により3号機が作られました。身長は190cmと大型化され、自由度は31に大きく増加しました。また操縦性、スピード、知性が向上しているそうです。見た目もかなり今風に進化していることもわかります。

Surena Mini


Photo: Surena

2017年、テレラン大学中心に新たなSurenaが作られました。身長25cmまで小型化したもので、商用化を視野に入れて開発されています。教育や自閉症患者のケアに使われることを想定しているそうです。プロトタイプと公式サイトの画像はかなり異なりますが、開発中なんでしょうね。

僕はこう思った:

イランのロボットは思ったよりイランっぽさを感じませんでしたね。イランに限らず各国それぞれ独自のセンスでロボットが作られています。今後も世界のロボットたちを紹介して行きます。お楽しみに!

【ニコニコ超会議2017】「超ロボコン」や「超・超人スポーツ」など、ロボットや最新技術を体験できるオススメブースをご紹介

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4月29日(土)、4月30日(日)の2日間、幕張メッセにて開催される、ニコニコ超会議2017。もう毎年恒例のこの時期のお祭りの一つになりましたね。
今回の記事では、明日から参加される皆様のため、ロボットや最新技術系のブースをまとめてご紹介します。

トークショーには哀川翔さんも! 「超ロボコン」

今年で30年目を迎える「ロボットコンテスト」(通称・ロボコン)から過去の名作ロボットたちが登場します。
毎年異なる競技テーマにチャレンジする中から、名うての輪投げロボット、縄跳びロボットが参戦。
来場した皆さんも、いっしょにジャンプし、戦える「超ロボコン」ステージです。

(公式ページより)

1988年に初開催された高専ロボコンは、今年で第30回を迎えます。そんな中、ニコニコ超会議では、この30年を振り返るように過去の名作ロボットが登場します。また、縄跳びロボットがギネス世界記録にも挑戦するなど、来場者はいろんな意味でロボコンの歴史の一つを見ることができそうです。
なお、ロボコンをテーマにしたトークショーも開催されます。初日となる29日14時からは「アトム ザ・ビギニング」で声優を務める、南條愛乃さん、井上雄貴さん、俳優で小山高専OBの村上新悟さんが出演。2日目の30日13時からは、俳優の哀川翔さんと女優の吉本実憂さんが出演します。
ロボコンのOBの皆様、ロボット業界の関係者の皆様はぜひご覧ください。それぞれニコニコ動画での生放送がありますので、当日幕張メッセまで行くことができない方は、公式ページから生放送の日程をチェックしてみてください。

超人界のラスボス小林幸子が参戦! 「超・超人スポーツ」

人類の進化は常にテクノロジーとともにあった
テクノロジー×スポーツ
ニコニコ超会議×超人スポーツ
(公式ページより)

最先端のテクノロジーによってスポーツに革命を起こしている超人スポーツ。そんな超人スポーツが「超・超人スポーツ」となって、ニコニコ超会議に登場します。
「バルーン」「ジャンピングシューズ」を装備してぶつかり合う「バブルジャンパー」や、掌から生まれる仮想のエネルギー弾を打ち合う世界最先端のAR(拡張現実)バトル「HADO」、ドローンの眼で真実にたどり着け「DBoooN!(ドボーーン!)」など、新たなスポーツが繰り広げられます。
そしてそこには超人界のラスボス・小林幸子さん、柔道界の超人・篠原信一さん、シンクロ界の超人・青木愛さん、野球界の超人?・古木克明も参戦。既に超人の方々が、さらなる超人となって参戦します。
こちらもニコニコ生放送があり、両日ともに10時半開始予定です。動画ページ等は、公式ページよりご確認ください。

ロボットアーム「電王手」の最終形態も 「超囲碁・将棋」

電王戦出場ソフトと、電王戦と同じセットで対局!
書き&描き駒体験であなただけのオリジナル将棋駒を作成しよう!
将棋多面指は今年も豪華棋士陣が出演!?

(公式ページより)

プロ棋士1名が同時に10名と対戦する「多面指し」を体験できるこのブース。非常に豪華なプロ棋士が集まります。美人棋士として有名な竹俣紅女流初段や、テレビなどでも活躍中の加藤一二三 九段、ニコニコ生放送の将棋解説の聞き手としても活躍している藤田綾 女流二段など、計8名のプロ棋士と対戦することができます。
またステージでは、羽生善治三冠と加藤一二三九段によりお便りQ&A王戦が行われるなど、将棋ファンにとっては夢のようなブースになることでしょう。
さらにこのブースでは第2期電王戦に登場中の代指ロボットアーム「電王手」の最終形態を生で体験することができます。
ロボット好きで将棋好きであれば、「電王手」はこの機会に体験しておきたいおきたいですね。

石黒教授とアンドロイドル「U」の恋愛実験 「石黒研究室の恋愛実験神社」

「マツコロイド」などアンドロイドの開発で知られる、大阪大学知能ロボット学研究室(石黒研究室)と、ニコニコ神社がコラボ。

”タッチパネル式選択会話ソリューションを用いたお友達から始める恋愛実験” を行います。

あの石黒教授が、自身が手がけたアンドロイドル「U」とともに恋愛実験に挑む企画ブースです。
実験内容は以下の通り。

・男女1対1(面識の無い超会議来場客)が個室に入る。
・自由な会話は禁止。タッチパネルに毎回表示される2択の言葉から選択し発話、トークラリーを行う。
・終了後、相手ともう少し話してみたいと思ったら先に進む、もしくは戻る。
・神さま(視聴者皆さま)と感想トーク。

(公式ページより)

「タッチパネルを使った選択式会話は自由会話よりも距離が縮まるのか」を検証するという目的の元、ニコニコ生放送の視聴者とともに実験を進めていきます。会場に行かれる方は、アンドロイドル「U」も石黒先生もぜひ生でご覧ください。

そのほかにも最新技術の展示が

ご紹介したもの以外にも、ロボットや最先端の技術に関する展示が色々とあるようです。例えば、NTTの展示「NTT ULTRA FUTURE MUSEUM 2017」では、複数体のSotaによる大喜利「超ロボット大機利」の展示があったり、360°全方位に映像を表示しながら飛行することのできる「浮遊球体ドローンディスプレイ」の展示があったり、ファナックの産業用ロボットの展示があったりするようです。
ニコニコ超会議は、明日4月29日(土、10:00~18:00)、明後日4月30日(日、10:00~17:00)の2日間開催されます。毎度行列がすごいイメージですので、行かれる方は早めに到着した方が良さそうです!
会場の地図はこちらから見れますよ!

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